ヨガとともに

ここ湯河原の山でヨガクラスを開いて、10年目になります。

この人生でヨガを伝える立場になるとは思ってもいなかった私でしたが、今は、週に7〜8クラス教えています。

昨年からは、IYC(インターナショナルヨガセンター)の指導者養成講座までさせていただくようになり、それまで絵だけ描いて、絵本創作にだけ興味があったような私が不思議といえば不思議です。

でも、ヨガと出会った20数年前から、ヨガが好きで、ヨガが支えだったことに変わりはありません。

どんな人にも開かれた、シンプルで確実な真理へ導いてくれる道が必ずあると、子供の頃から根拠のない確信を持っていましたが、私にとってはそれがヨガでした。

ヨガは何千年もの歴史があるもので、経典や、文献をすべて学ぼうとしたら、途方もない年月がかかるかもしれません、日本人にとっては言葉も難しい。

そう考えると自分がこの人生でヨガをマスターできるなんて思えない。

けれども、実は、その中心にある教えは本当にシンプルなものだと私は思っています。

 

ヨガの知識を蓄えて博士のようになるのと、ヨガの道を日々生きるのとは違います。

私は後者。もちろん学び続けますが、

ヨガを道具として、豊かで喜びにあふれる日々を生きたいと思っています。

そしてその通りにヨガは答えてくれています。

シンプルなことを淡々と正しく続けることさえできれば、ヨガは深まっていく。人生は豊かさを見せてくれるようになる。

シンプルなことを難しく考えて、知識で深めようとすると迷子になることもあると思います。

知識が増えて満足するのは、エゴ。

知識を貯めるのではなく、実践の中で気づいていくこと。。。腑に落ちる感覚。。。それが知恵となり、ヨガで言われている「無限の知性とつながる」ようになるのだと。

 

それが大事だと思っています。

というか、実際それこそが自分の人生の役に立っていくものだと思っています。

本を何冊読んだということよりも、どれだけ実践しているのかということ。どれだけ人生が軽やかで自由になっているかということ。。。

 

10冊読んで、エゴを満足させるより、1冊を何度も繰り返し読んで、その教えを実践していくことの方が大切だと思います。

宗教だって、教義を知っているだけではなんの役にも立たない、それを実践して生きて初めて、意味があるのと同じです。

もちろん基礎は大切。。。。バランスだと思います。

ここ数年で私もだいぶ変化しました。教えていることも変わったと思います。

伝えたいことが変化してきたからです。

それに伴い、生徒さんたちの変化も大きく、エネルギーが広がって、今まで考えもしなかったことに一歩を踏み出す人も少なくありません。

そんな時は、戸惑いも多いでしょう。何かがうまくいっていない気がしたり、大掃除の途中の部屋の中のような状態にいることに気づいたり、、、、。

でも、それは良いサインです。

今までのパターンが外れて、思い込みという硬い殻を壊して、広がろうとしている証拠です。

苦しいでしょうが、そこで気づくことはかけがえのないことだったりします。または、その後軽やかになった時に気づくかもしれません。

最近何人かの生徒さんたちと話していて、すごい変容が始まってるんだな、、、と私の方が驚きながら見守っているところです。

特に養成コースを出た方は、その変化が大きいです。自分のためだけでなく伝えていくというコミットをしているので、宇宙がその人に働きかけているとしか思えないようなことが大なり小なり起こってきます。それは、今、実際にクラスを持つことがなくてもです。

なので、私にとって指導者養成コースは、生徒を育てている、先生を育てているというよりは、仲間を増やしている、、、、、といった方がしっくりきます。

だからいつも楽しみでワクワクします。

 

次回はインドで間もなく開かれます。

 

卒業生たちが、比べ合うのではなく、支え合って、励まし合って、それぞれのヨガをもっと深めて、他者へも広めていかれるようなコミュニティーに育っていってくれたらいいなと思っています。

ですから、いつでも戻ってきて一緒に育っていきましょう!そんな思いです。